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もう一つのヨーロッパ - キリストをさがして -

もう一つのヨーロッパ - キリストをさがして -
Another Europe - Seeking Jesus Christ -

本書は日本語で書かれています。
This book is written in Japanese only.

再出版にあたって

  本書の出版から10年が経過しました。すでに出版社は廃業しており書籍も絶版となっています。恥ずかしいことに最終稿も製本も手元になく、残っていたファイルに手を加えました。
  前回の出版にあたってはページ数を節約するために表現を極力切り詰めて内容も大幅に削ってしまった結果非常に読みにくく無味乾燥なものになってしまったことを深く反省しています。文章表現を見直し削り落とした内容を盛り込と同時に新たに得られた知見も取り入れていきたいと思っています。
 この10年で確信は深まり信仰も不動のものとなりました。キリストの足音はまだ遥か彼方ではありますが、確実に近く大きくなっています。世界は刻々と混迷を深め人類は日々驕り高ぶり不信仰を増長させていますが、それは神の遠大な実験が完成に向けて着々と進んでいる証拠でもあります。これはキリスト教徒にとって喜ぶべきことではありますが、同時に課せられた使命は重くなり試練は厳しくなるということでもあるのです。神は人間をふるいに掛けるのです。
  できれば東チモールと日本の章を新たに追加する予定です。東チモールの章では国家や民族の枠組みにおける少数民族など政治的・経済的マイノリティの立ち位置について書いてみたいと思っています。日本の章では日本とキリスト教との関わりや日本人に課せられた試練とミッションについて書きたいと思います。
  また、書籍では載せられなかった写真もできるかぎり挿入していきたいと考えています。もっとも写真の多くは画質が悪く鑑賞に耐え得るものではありません。ですが、やはり視覚的な効果は大きいものです。現在はネット上により美しい写真や動画が数多くありますので興味を持たれた方は検索されることをお勧めします。

※容量が想定以上に大きくなってしまったので画像をいったんすべて削除しました。今後画像の処理を行い再度挿入していくつもりです。

  体裁について縦書きにすべきかどうか迷ったのですが、まずは横書きとしました。内容的に横書きのほうが読みやすいところがあるからです。また、読者の方もパソコンが普及し日常的に横書きを読み書きする機会が増えて横書きへの抵抗もかなり少なくなっているのではないでしょうか。
  なお、出版は章ごとに冊子として随時発刊してきたいと思います。内容は適宜修正する予定です。最終章を出すまでにはかなりの時間を要するものと予想します。ご容赦願います。



刊行済み

1 ブロンドとルネサンス
ブカレスト - ソフィア
1 Blond and the Renaissance
Bucharest - Sofia
大洪水とエデンの園について

1 ブロンドとルネサンス ブカレスト - ソフィア もう一つのヨーロッパ - キリストをさがして - [Kindle版]


2 ホメロスとヨーロッパ
ミケーネ - イラクリオン - トロイ
2 Homer and Europe
Mycenae - Heraklion - Troy
キリスト教と暦について

2 ホメロスとヨーロッパ ミケーネ - トロイ もう一つのヨーロッパ - キリストをさがして - [Kindle版]


3 ヘロドトスと民主制
テルモピレー - サラミス - プラタイア
3 Herodotus and Democracy
Thermopylae - Salamis - Plataea
キリスト教と政治について

3 ヘロドトスと民主制 テルモピレー - サラミス - プラタイア もう一つのヨーロッパ - キリストをさがして - [Kindle版]


4 ソクラテスとパルテノン神殿
アテネ - サントリーニ - スパルタ
4 Socrates and the Parthenon
Athens - Santorini - Sparta
キリスト教と哲学について

4 ソクラテスとパルテノン神殿 アテネ - サントリーニ - スパルタ もう一つのヨーロッパ - キリストをさがして - [Kindle版]


5 ピタゴラスと黄金比
パレルモ - シラクーザ
5 Pythagoras and the Golden Ratio
Palermo - Syracuse
キリスト教と数学について

5 ピタゴラスと黄金比 パレ ルモ - シラクーザ もう一つのヨーロッパ - キリストをさがして - [Kindle版]


6 ディオニュソスと秘教
デルフィ - エレウシス
6 Dionysus and Mysteries
Delphi - Eleusis
キリスト教と秘教について

6 ディオニュソスと秘教 デルフィ - エレウシス もう一つのヨーロッパ - キリストをさがして - [Kindle版]


7 サッポーと牧歌
ミティリニ - カターニア
7 Sappho and Idylls
Mytilene - Catania
キリスト教と牧歌について

7 サッポーと牧歌 ミティリニ - カターニア もう一つのヨーロッパ - キリストをさがして - [Kindle版]


8 オウィディウスと異端
コンスタンツァ - ネセバル
8 Ovid and Heterodoxy
Constanta - Nesebar
キリスト教と異端について

8 オウィディウスと異端 コンスタンツァ - ネセバル もう一つのヨーロッパ - キリストをさがして - [Kindle版]


9 ファラオとピラミッド
カイロ - ルクソール - アマルナ
9 Pharaoh and the Pyramids
Cairo - Luxor - Amarna
キリスト教と予言について

9 ファラオとピラミッド カイロ - ルクソール - アマルナ もう一つのヨーロッパ - キリストをさがして - [Kindle版]


10 モーセとエクソダス
シナイ - テルアビブ - エルサレム
10 Moses and the Exodus
Sinai - Tel Aviv - Jerusalem
ユダヤ教の誕生について

10 モーセとエクソダス シナイ - テルアビブ - エルサレム もう一つのヨーロッパ - キリストをさがして - [Kindle版]


11 ユダヤ人と聖戦
クムラン - マサダ
11 Judaism and Holy War
Qumran - Massada
ユダヤ教の変遷について

11 ユダヤ人と聖戦 クムラン - マサダ もう一つのヨーロッパ - キリストをさがして - [Kindle版]


刊行予定(以下は未確定情報です。)

12 イェズスと復活
エルサレム - ナザレ - ガリラヤ
12 Jesus and the Resurrection
Jerusalem - Nazareth - Galilee
キリスト教の誕生について

13 ヨハネと終末論
ペルガモン - エフェソス - パトモス
13 John and the Eschatology
Pergamon - Ephesus - Patmos
キリスト教と終末について

14 コンスタンティヌス大帝とラバルム
コンスタンティノープル - ローマ - ミラノ

15 聖アタナシウスと三位一体
アレクサンドリア

16 聖母マリアと偶像崇拝
トルコ - アテネ - アトス - ミストラ

17 聖フランシスコと教会
ポンペイ - カッシーノ - アッシジ - ロードス

18 ダンテとアガペー
アッシジ - フィレンツェ - ラヴェンナ

19 スレイマン大帝とハレム
イスタンブール - カイロ - ヴェネチア

20 カルヴァンと福音
ヴァチカン - ジュネーヴ - ヴォルムス
福音主義の復活 / 権威と改革

21 デカルトと存在論
アヴィニョン - パリ
神学と論理学の調和 / 教義と無矛盾性

22 ロックと革命
カンタベリ - ロンドン

23 マイノリティと国家
東チモール

24 キリシタンと試練
長崎 - 宮崎 - 大和 - 伊豆諸島(仮題)
キリスト教と日本について




(参考)

旧版前書き

  1年半ヨーロッパを中心に旅行し、キリストの足跡を追うつもりでキリスト教の歴史の概略と信仰の本質を簡潔に記述しました。旅行期間は2002年7月~2003年11月です。旅行地域はルーマニア、モルドバ、ブルガリア、トルコ、イスラエル、エジプト、ギリシャ、イタリア、スイス、ドイツ、フランス、イギリスです。
  構成としては時系列を崩して話題別にまとめるようにしました。話題は21あります。大きくキリスト教の準備段階(1~9)と発展段階(10~21)に分かれます。各章のテーマは専門家なら1冊の本が書けます。散漫さや物足りなさを感じるのは無理もありません。未消化で上っ面をなでているという不満を覚えると思います。でも、弁解をさせていただくなら、21冊の本を専門書を読破するのは大変です。これらの論点は非常に奥が深く、わたし自身まだ結論が出せないものや思索途上のものもあり、その点ではおそらく研究者も同じだと思います。キリスト教の歴史や信仰に関連する主要な論点は押さえてあります。興味があれば読者はさらに自分で踏み込むことができます。最近はインターネットも普及しており、自分である程度調べることもできます。わたしとしてはもっと多くの人がキリスト教について偏見にとらわれず関心を持ち理解を深めるきっかけになれば嬉しいのです。
  記述は宗教と経済や政治や文化の関係などにもわたり、雑多な印象があります。でも、わたしが主張したかったのはキリスト教が愛の信仰であるということ、それだけです。残りは旅先でのとりとめもない感慨です。何でこうなってしまったのかと言いますと、最初は気楽に読める(インターネットによくある)旅日記を書こうとしたからです。ところが書いているうちに物足りなくなって信仰の話に深入りするようになりました。しかし、当初の時系列的配置は崩したものの、旅行エッセーという類型は残そうとしたためにこんな構成になってしまいました。
 「徒然草」というエッセーがあります。様々な事件について思ったことを書き綴っただけの作品がなぜ700年も読み継がれているのか。教科書的にはテーマはバラバラでも時代背景や思想は統一されているからということでしょう。貴族政治の時代から武家社会への本格的な転換期で仏教的な無常観が滲み出ているからということらしいです。わたしは兼好法師の人生にも信仰にも共感はしません。しかし、もし兼好がクリスチャンで現代に生まれていたらどうだろう。小説でも詩集でもエッセーでもない、日記に毛が生えたもの、でも昔から現代にまで読み継がれているものにこういった種類が少なからずあるのもまた事実です。わたしの書く意義や書く内容もそういった類(もちろん歴史的には無価値で埋没する部類です。)なのです。
  実はわたしは今以前に比べて格段に幸せなのです。「恍惚と不安ひとつ我にあり」というほどオーバーではありません。でも前よりは確実に満たされています。他人がどう見ようが、自分は何とか「不惑」に間に合った。旅行に出る前はサラリーマンであることに自虐的な充実感と正体不明の不甲斐なさを感じていました。多くのサラリーマンやOLもそうでしょう。でも今は自分なりに確固たる信仰のアイデンティティを打ち立てたという自負があります。

旧版目次

(準備段階)
1 ブロンドとルネサンス...ブカレスト~ソフィア
2 ホメロスとヨーロッパ...ミケネ~トロイ
3 ヘロドトスとデモクラシー...テルモピレ~サラミス~プラタイア
4 ペリクレスとパルテノン...アテネ~サントリーニ~スパルタ
5 ピタゴラスと黄金比...カッシーノ~シラクザ
6 ディオニュソスと秘教...デルフィ~エレウシス
7 サッポーと牧歌...ミティリニ~カターニャ
8 オウィディウスと異端...コンスタンツァ~ネセバル
9 ファラオとエクソダス...ギザ~アマルナ

(発展段階)
10 インテリとホロコースト...テルアビブ~エルサレム
11 エッセネ派と聖戦...クムラン~マサダ
12 主イエス・キリストと復活...エルサレム~ナザレ~ガリラヤ
13 聖ヨハネとエスカトロジー...ペルガモン~エフェソス~パトモス
14 コンスタンティヌス大帝とラバルム...コンスタンティノープル~ローマ~ミラノ
15 聖アタナシウスとトリニティ...アレクサンドリア~シナイ
16 アイドル崇拝とアート...アテネ~アトス~ミストラ
17 ダンテとアガペー...フィレンツェ~ラヴェンナ
18 スレイマン大帝とハレム...イスタンブル~カイロ~ヴェネチア
19 カルヴァンとゴスペル...ヴァチカン~ジュネーヴ~ヴォルムス
20 デカルトとオントロジー...アヴィニョン~パリ
21 ロックと革命...カンタベリ~ロンドン