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2014年4月12日土曜日

復活祭に相応しい商品を紹介しよう(映画)

もうすぐ復活祭だ。
今週は受難週だし、イェズスについて理解を深めるには絶好の機会だ。
そこで、Amazonで購入可能な商品からいくつかピックアップしてみたい。
まずは映画。
同じテーマでも制作者や俳優によってずいぶんと違った印象を与える。
いろいろ見て自分なりのイメージを作れればいいんじゃないかな。

1. ベン・ハー
ベン・ハー 特別版 [DVD]
古きよきハリウッドを感じさせる壮大なスペクタクル作品。
最近はCGと音響に物を言わせたこけおどしのファンタジーとSFだらけで辟易するよ。
まだ異教徒だった自分が最初にキリストに出会った作品でもあり、思い出深い。
キリストは脇役で顔は出さないが、要所要所で印象的に登場する。
福音書のエピソードもしっかり踏まえてある。
人間の醜さや潔さを対比的に描いてあって子供でもわかりやすい。
戦車競争の実写シーンは何度見ても血沸き肉踊る。
実際に人が死んでんじゃないかって噂もあった。
戦車競争はぜひオリンピックに復活させてほしいものだ。
今回改めて購入した。

2. パッション
パッション [DVD]
メル・ギブソンが監督したことで話題になった。
タイトルどおり受難に焦点を合わせた作品で、看板に偽りなしだ。
鞭打ちのシーンは強烈で、俳優は大丈夫だったのかとマジで心配になった。
スプラッターホラーじゃもっと残虐なシーンはいっぱいあるけど、所詮トリックだからね。
でも、こっちは実際にぶっ叩いてるから迫力が違う。
終始アラム語(キリストの時代のパレスチナ語)とラテン語で演じてる点にこだわりを感じる。
アラム語はキリストが話していた言葉だ。
アラム語



3. キング・オブ・キングス
キング・オブ・キングス [DVD]
「ベン・ハー」に引き続いて製作された大作。
「キング・オブ・キングス(King of kings)」とか「ロード・オブ・ローズ(Lord of lords)」は通常はキリストの称号だ。
当然ながらキリストが主役だ。
山上の垂訓など福音書のエピソードも多い。
ただ、キリストを取り巻く政治情勢(ローマvsユダヤ)に力点が置かれているため、やや気が散ってしまう。
キリストを主役に据える場合、神としての超越的な側面を重視するか人としての人間的な側面を重視するかプロデューサーやライターや監督の間で十分に詰めておかないといけない。
そういった点でちょっと期待はずれな感じもなくはない。
キリストをエンタテイメントで描くことから来る限界なのかもしれない。

4. 偉大な生涯の物語
偉大な生涯の物語 特別編 [DVD]
キリストを描いた点では「キング・オブ・キングス」よりも徹底している。
多くの場面がキリストと十二使徒の言動に充てられている。
福音書からの引用も比較的忠実だ。
「シェーン」の監督だけあって、ウェスタンぽい絵が多いのもいい。
荒野のスケールは実際のイスラエルよりもずっと大きい。
全体的にハリウッド的な派手さが抑えられているのも好感が持てる。
「ベン・ハー」のチャールトン・ヘストン、西部劇の帝王ジョン・ウェイン、「刑事コジャック」のテリー・サバラスなどそうそうたる顔ぶれが脇を固めているのもすごい。
テーマも重いが、上映時間も長大なので、気合を入れて鑑賞しなければならない。

5. JESUS 奇跡の生涯
ジーザス ~奇蹟の生涯~ [DVD]
テレビ用に作られたものかもしれない。
現代とシンクロさせるような映像がある。
ぶっきら棒で取っ付きにくい福音書の記述の行間を読み取ろうという意図も窺える。
こういうのも必ずしも悪いアプローチだとは思わない。
キリストはユダヤ人として来たが、ユダヤのメシアとして来たわけではない。
キリストは時代を超えたすべての民族のために来たのだから。
当然キリストは現代の状況も見通していていたわけだ。
もしキリストが生きていたらどうしただろうという問いがいつの時代も求められている。
この作品に限らず重要なのは鑑賞から先自分なりにどうするかだ。
そういった意味でこれらの作品は踏み台にすぎない。
ユダヤがキリストにとって踏み台でしかなかったように。



聖書には旧約聖書(旧約)と新約聖書(新約)がある。
一般に販売されてる聖書の多くには両方が含まれてるけど、別売りもある。
新約と旧約の違いを説明しようとするとそれだけで分厚い本が書けるから今はしない。
簡単に言うと、旧約はイスラエルの祖ヤコブと神が取り交わした契約で、モーセがあらためて神から啓示されたもの。
一方、新約はイェズス・キリストという形で神が全人類に啓示した契約だ。
したがって、旧約はユダヤ教の聖典であり、新約はキリスト教の聖典となる。
もっとも、キリスト教では旧約も聖典に含めるのが通常だ。
なぜなら旧約には旧約に代わる新たな契約が啓示されることが預言されてるからだ。
つまり、新約において示される福音こそが新たな契約であり、神と人類との最終契約だ。
旧約は新約にとって必要な踏み台だ。
(神から啓示される契約を「啓約」というが、今はこだわらない。)

キリスト教徒でなくても聖書を読みたいという人は多い。
「創世記」から読むとすぐに挫折するだろう。
登場人物が多いからだ。
でも、キリスト教徒でも全部名前知ってる人なんて滅多にいないから。
自分も細かいのはほとんど知らない。
知る必要もないんだね。
新約の福音書、「マルコ伝」か「ルカ伝」から読もうね。
これらは外国人(当時の非ユダヤ人)のために書かれたもので読みやすい。
聖書には翻訳が何種類かある。
人によってはうるさい。
自分は新改訳版とKJV(American Bible Society)を使ってる。
前者は教会に通う前に本屋で買った。
後者はお袋にもらった。
1611年版で文法が古く字が小さい。
両者とも誤訳があるようだが、原典が読めないので確認できない。
結論から言って、普通の人にはどれでもいいんじゃないかな。
天国にはちゃんと行けるよ。




6. 天地創造
さて、旧約といやぁ、多くの人々が「天地創造(Genesis)」を知っている。
おそらくこの映画のおかげだろう。
アダムとイブがサタンの化身の大蛇にだまされて知恵の実を食ってしまいエデンの園を追放される物語は泣ける。
この実はリンゴだと思ってる人が多い。
中世以降ヨーロッパの絵画でリンゴとして描かれるようになったからだ。
でも、本当はイチジクなんだよね。
福音書でキリストがイチジクをしかりつけて枯らした話がある。
こういったトリビアを語れると外人と話しても引けを取らない。
「何だよ、クリスチャンのくせに知らねぇのかよぉ」って感じで優越感に浸れる。
(こんなんで喜んでると器がちっさいけどな。)
カインとアベルの兄弟殺しの話も結構えぐい。
「兄弟は他人の始まり」なんて言うけど、肉親の愛憎って古今東西を問わず深刻な問題を引き起こす。
イサクの息子であるヤコブとエサウの話も一種の跡目争いみたいなものだしね。
後継者となったヤコブが後にイスラエル人の祖となる。
いわゆる天罰の話も盛りだくさんだ。
ノアが方舟を造る話も神が人類を大洪水で淘汰しようとする天罰の話だし。
バベルの塔の崩壊もしかり。
次なるソドムとゴモラがどこかなんてことを考えてみんのも面白い。
知らなかったけど、黛敏郎が音楽を担当してるんで、日本人としちゃ買って損はない。



7. 十戒
「じっかい」って読む。
日本語って難しいね。
モーセが古代イスラエル人を率いてエジプトを出る「出エジプト(Exodus)」の話だ。
チャールトン・ヘストン演じるモーセが海を割るシーンが強烈だ。
でも、逆にそれしか印象に残らないかも。
古代イスラエル人が中東にいつごろ現れたのかエジプトとの関わりはどうだったのかについては現在でも歴史的・考古学的に活発に研究されているようだ。
モーセたちを追放したファラオはアブ・シンベル神殿を造営したラムセス二世だというのが定説だ。
古代イスラエル王国が築かれたのがエジプト王国の衰亡の時期にあたることからも、出エジプトの話はまんざらフィクションではないというのが学界も含めての大勢だろう。
ちなみにモーセの海割りについても科学的な立場から説明する研究者がいる。
個人的にはまったく関心はないが。
ただ、モーセが十戒を授かったのは現在のシナイ山だとされてるが、異論もある。
というのも、素直に読むと火山だからだ。
シナイ山もかつては火山だった可能性もあるが、少なくともここ数千年で噴火した痕跡はなさそうだ。
そんなことに思いを巡らせながら見るのも面白い。




(おまけ)


クリスマスに見たい映画


いよいよクリスマス。
意中の異性を落とす最大のチャンス到来だ。
そこでクリスマスに使える口説き文句をガツンと提案しよう。
これでお堅い相手もイチコロだ。
「おれたちの出会いって偶然じゃないよ。神様とキミに感謝…」(イケメンver.)
「ぼくたちの出会いって偶然じゃないよね。神様と、アキバに感謝だ…」(オタクver.)
「わたしたちの出会いってなんか偶然じゃないみたい。神様とあなたに感謝ね…」(お嬢ver.)
「あたしたちの出会いってさー、もーマジ偶然じゃなーい。神様とシャネルにチョー感謝、感謝ー…」(ギャルver.)
方言バージョンもありだ。
とにかく出会いが運命的なものなんだと相手に思い込ませるのがポイントだ。
クリスマスシーズンなら奇跡も不思議じゃないから、相手を信じ込ませやすく、効果も抜群てこと。
さらに補助的なネタとして、クリスマスにあったミラクルエピソードを披露すると、一段と効果が高まる。
たとえばこんな具合だ。
「第一次大戦の戦場でクリスマスに、戦っていたフランス、ドイツ、イギリスの兵士がクリスマスを祝ったって話があるんだ。『戦場のアリア』って映画がある。一緒に見てみない」
まったくのフィクションじゃなく、実話をベースにしてるから、説得力もあるよね。
クリスマスにUFOを見たとか、宇宙人に遭ったなんて話はご法度だぜ。
ロマンチックぶち壊しだから。
う~ん、愛が深まるぅ。

フランスで観客動員数NO.1を記録した史実に基づく感動のストーリー
その聖なる日、銃声が止んだ。
2005年フランス・ドイツ・イギリス合作/115分+特典約57分/カラー/片面2層/スコープサイズ/フランス語・ドイツ語・英語5.1chDDサラウンド/日本語字幕
内容(「Oricon」データベースより)
1914年、第1次大戦下、連合軍とドイツ軍が睨みあうフランス北部の村で起こった奇跡を描いた、心を揺さぶる感動の実話。クリスマスだけは家族のもとへ帰りたいと兵士の誰もが願っていたが、戦況は益々熾烈さを極めていた。オペラ歌手アナは出征した夫に会うためドイツ軍司令部に戦地でのコンサートを申し出る。そして、訪れたクリスマスの夜、奇跡は起こった。
「角川映画 洋画セレクション ¥1,890(税込)」対象商品。
戦場のアリア スペシャル・エディション [DVD] (Amazon)